FUJIHANE x C-depot RESURRECTONにおけるキンミライガッキのメイン展示・販売製品
「未だ実体を持たないガッキ群Ⅰ」の正体について解説いたします。
本展示は、光吸収率99%以上の特殊な黒塗料で架空性を高めたガッキのインスタレーションです。
また、ガッキの試奏体験室となっており、本体を購入することが出来ます。 C-depot内ご購入ページ お客様が触れる度、塗装が剥がれ落ち本来の姿に”復活”します。 展示キャプションは以下のアコーディオンメニューより確認できます。
展示キャプション
著しく光の反射を抑える塗料で覆われた弦ガッキ。
キンミライガッキではHUSHIと呼称し、現代におけるギターなどに近い歴史系統を持つ。 自由な方法でボディをしならせ、弾いた弦の張力をコントロールして音程を生む。 このガッキが存在する別時間軸においては非常にメジャーな存在で、 我々は、こうした数多くの独自の歴史と進化を遂げてきたガッキ群を取り扱っている。 しかし、ヘイシャが実在を主張するガッキであっても、 初めて観測される皆様にとっては知らない存在、架空の存在にすぎない。 我々は、個人にとって未だ見ぬ事象全ては不安定であり、 実際に見て、触れて観測することが、存在を確定させるという立場を取ってきた。 そしてこの未確定性こそが我々の意味する未来、キンミライだと表現してきた。 その上で、何もかもが架空と遠隔を用いた「似姿」に急速に置き換わる今の時代。 この流れの行きつく先は、我々の取り扱ってきた不確定的未来に重なるのではないだろうか。 そんな思考が去来する。 本展示は、我々が研究し続けている“ガッキ”の本質を象徴的に表現する試みである。 3次元的な反射を抑え立体感を消す黒色塗装は、その不確定性と架空性を示すものだ。 そしてガッキは、力強い実存性を有する。まるで巨石が最初から彫刻後の形状を内包するように。 現実的な制約が不確定な未来を削りだすように。 皆様が一歩踏み出して「触れる」「演奏する」度に、塗膜は摩耗・剥がれ落ち、その下の本来の姿が露になる。 架空、虚構、概念、イデアと思われていた存在が、体系を持って質量を成す瞬間。 エネルギー、それを形にすることが我々の目的の一つである。 それを皆様にも疑似体験してもらえたら幸いである。 会期終了時にこのガッキがどのような姿になっているだろうか? 光り輝く実存が“復活(ressurection)”するか否かは、ご来場の皆様次第である。
以下詳細を展開して、解説をお読みください。
"Players only"
元々、Staff room だったところをまるごと使用させていただきました。
展示室前には物々しい警告文。
触るという行為によるリスクが説明されています。 入室する方は、そのリスクを容認した挑戦者であり演奏者、ということで"Players" と表記させていただいております。 (もちろん、誰でも入室可能です!)
室内は全面床貼りし、真っ白な空間となっております。
無菌室のような雰囲気の室内に、 真っ黒なガッキが吊るされております。
光吸収率99%以上の特殊な黒塗料を用い、2次元なシルエットに近い外見に近づけました。
本展示のタイトル、 「未だ実体を持たないガッキ群(fictionized instruments)」は、 我々の製品の持つ本質的な架空性を表しています。 我々は、別時間軸の楽器=「ガッキ」を取り扱っております。 そしてそれらは、現代のお客様にとって殆どこれまで観測したことがなかった物の筈です。 見て、触り、実感することで、各々の中で現実になること。 概念的な存在を知覚し、その輪郭を定義づけること。 それを観測と呼んでおります。
塗料には敢えて剥離製を高める加工が施してあります。
お客様が、ガッキに触れて演奏する度、 黒色塗料が摩耗し、剥がれ、その下の本来の姿を取り戻していきます。 黒色塗料は、先にも述べた製品の架空性を表しています。 剥がれた塗料は触れた手に移り、 こんど今度はあなた自身がか架空性(黒色)に浸食されていきます。
手に着いた架空性(黒い汚れ)を洗い落とすため、
展示室内には洗浄用アルコールが設置されています。 もちろん手や服が汚れるリスクを可能な限り0にするため、 エプロンや手袋の用意もございます。
黒く塗られる前のガッキをご紹介します。
このガッキは"HUSHI"と呼ばれる弦ガッキの最新モデルとなります。 自由な方法でボディをしならせ、弾いた弦の張力をコントロールして音程を生むガッキです。 現代では、エレキギターの規格に合わせてありますので、 アンプやエフェクターに接続して演奏することが出来ます。 会期中の経過をスライドにまとめましたPost from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA (キンミライガッキ現代支部 キュレーション担当) |
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